魔法のしっぽ2



 

 シャオンがギルドにつくと、ギルド職員のサーラに出会った。

サーラは、きれいな赤い髪でメガネをかけてとても真面目そうだった。

サーラは、山済みの書類を片付けながら言う。

「魔法使いの仕事ねぇ、あるにはあるけど、シャオンにできるかしら?」

「なに? なに?」

「この街で、錬金術の店を開いてくれっていう、声があるんだけど・・・、どこまで、魔法が使えるのか分からないから、」

「私、やります!」

「ほんとにできるの?」 サーラの目は、冷たかった。

「私、これでも、中級の魔法なら使えるんです。お買い得です。どうか、どうか・・・」

「しょうがないわね、じゃあ、シャオンの家で1ヶ月開いてみて? それで、充分な功績がない場合、」

「な、ない場合?」

「この街から、出て行ってもらいます」

「ええー!」

「あら、自信ないのね。やっぱり、この話は、」

「あります、ありますよ」

「じゃあ、この書類に目を通して、始めてみてね、1ヵ月後、あなたの家に行くわ」

「ありがとうございます」

 

 そんなこんなで、シャオンは錬金術の店を開くことになりました。