俺と美咲は、千春の家の前にたどり着いた。
千春の母が出て応対してくれたけど、千春は会いたくないと言ったらしい。
俺は、どうしていいか、分からなかった。
美咲は、「何しての? メールして。」
「え?」
「早く、メール書いて」
「うん」
俺は、携帯のボタンを押した。
何度か、やり取りするうちに、千春が玄関から顔を出した。
美咲は、「ちょっと、雅人、どこかで時間つぶしててくれない?」
「この子と話があるから」
「そ、そうか?」
俺は、近くの公園で時間を潰した。