空の時 4


 

 翌、月曜日。

美咲との待ち合わせに行った。

俺は、何を話していいか分からなかった。

切り出したのは、美咲からだった。


 「見たでしょ?」

「う、うん」

「あれ、やらせてるの、彼氏だよ」

「え? でも、嫌そうだったよ?」

「うん、私は嫌。でも、そうしないと、彼がこっちを向いてくれないから」美咲は、初めて悲しい笑顔を向けた。

「あ、あのさ、そいつと別れた方がいいよ」

「ほんとうは、そうなんだろうな?」

「俺、自殺なんて、考えないからさ。野球部もやめて、放課後も早く来るから。だから・・・、」

 俺は、自殺のことを忘れた。

「じゃあ、明日、ここで待ってろよ。話つけてくるから」

「う、うん」


 美咲の言いたかったことは、こんな現実もあるから、自殺なんて考えるなって、ことだと思った。


 いつもの場所で、美咲を待っていた。

だが、かなり遅い。何かあったのかと3−4に行った。

そこでは、男が数人、美咲を犯していた。


「何してるんだ!?」俺は叫んだ。

公崎が「お前もはいるか?」

俺は、聞くなり、公崎をぶんなぐった。

それをみて、数人の男達が俺をリンチした。抵抗しても、次から次へと男が来る。

俺はボロボロになった。そして、美咲も。


 公崎が、手で制すると、男達はやめた。

「美咲、開放してやるよ」そして、公崎と男達は教室を出た。


 俺は、美咲の制服と下着を取った。

美咲は、収支無言だった。